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スケールの大きさは圧巻!中国西安兵馬俑遺跡で古代中国の歴史に浸る
中国には47ヶ所の世界遺産があります。その中でも「万里の長城」、「北京故宮紫禁城)」と並んで、今回紹介する「秦始皇帝陵及び兵馬俑坑」は、世界中から観光客が押し寄せる人気スポットです。「秦始皇帝陵」を永遠に守るこの「兵馬俑遺跡」は、1974年に発見されるまで、2200年もの間地下に眠ったままでした。
兵馬俑遺跡が保存されている「兵馬俑博物館」は、西安市内から車で一時間ほどの場所にあります。
秦の始皇帝
秦の第一代皇帝である始皇帝は紀元前210年に亡くなり、陵墓の中心に葬られています。始皇帝は皇帝となった時から陵墓の建設を始め、38年の歳月と70万人の人々を動員し、自分の墓を作らせました。この「秦の始皇帝陵」は現在の西安市郊外に作られ、周囲約6.2キロ、高さ76メートルと巨大な規模を誇っていて、当時陵の上には宮殿や楼閣が築かれていました。
秦始皇帝陵は、兵馬俑博物館の入場券売り場近くのシャトルバス乗り場からバスに乗り、5分ほどで着きます。現在は公園として整備されていて、記念碑のはるか向こうに山として聳える「陵」が見えます。
兵馬俑博物館
写真:島野 佳幸
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約2200年前に埋葬された今衛師団の兵馬俑は、始皇帝陵を永遠に守る陵墓の副葬品として、陵墓の周囲を取り囲んでいます。その数8000体、それぞれ異なった風貌。等身大の大きさで平均身長1.8m、馬や戦車、青銅の兵器もあります。これらの兵馬俑秦始皇帝陵から1.5Kmほど離れた距離にある兵馬俑博物館にあります。
博物館は1号坑、2号抗、3号抗、秦始皇帝銅車馬陳列館に分かれていて、紀元前の秦で作られた姿をそのままの形で見ることができます。
兵馬俑一号坑
最大の一号坑は長さ230メートル、幅62メートル、深さ5メートル、総面積14260平方メートルです。野球場や陸上競技場のグランドの面積とほぼ同じ大きさという方がわかりやすいかも知れません。
博物館の入口を入りしばらく進むと眼下に、東に向かい整然と列を組んでいる6000体以上の歩兵の兵馬俑、40数台の木像戦車が見えてきます。圧巻です。
正面から見た後、大勢の観光客は順番に左右の通路に分かれて館内を進みます、人の声が館内にこだましています。圧巻の一号坑を出てしばらく道を進み二号坑に入ります、広さは約6000平方メートル、ここに安置されている戦車と弓兵の兵馬俑の数は千体余りです。孫子の軍事思想に沿うかたちで、戦車兵、騎兵、歩兵、弓弩兵が4つの陣形としてそれぞれ布陣されています。さらに三号坑に進むと俑の数は58体と規模が小さくなりますが、地下軍の司令部とされ、歴史的には重要な遺跡とされています。
兵馬俑
俑とは古代中国で死者を埋葬する際に副葬された人形のことです。木製のものや、布製の服を着せたものもありますが、多くはやきもので作られます。中国で俑が製作され副葬されるようになったのは春秋戦国時代のことで、兵士以外にも官吏、舞人や楽人などもあります。「兵馬俑」とはこの副葬された俑のうち、兵士及び馬をかたどったものを指します。
兵馬俑の兵士の顔は同じものが全くなくすべて違う顔をしています。またすべての顔が秦の敵国が存在した東に向いています。
二号坑には、兵馬俑遺跡で出土した、弓矢の部隊の「立射俑」、「脆射俑」、指揮官の「武将俑」、馬の前に 1 体となった騎士俑「騎兵俑」などガラスケースに収められて飾られています。近くで兵馬俑の表情がよく見えます。
西安での観光
西安にはここ兵馬俑以外にも中国の歴史にちなむ観光地が数多くあります。
西遊記の登場人物として知られる「三蔵法師玄奘三蔵)」ゆかりの大雁塔、「楊貴妃」が湯浴みしたと言われる華清池、百人一首「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」を詠んだ興慶宮にある安倍仲麻呂記念碑、シルクロードの発着点となった西安の城壁で最大の西門(安定門) などです。
世界遺産兵馬俑遺跡の見学とともに、これらの古代遺跡を巡って、古代中国の歴史に浸ってみましょう。
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