西安 観光
西安は、陝西省の南部、黄河支流の渭河(ウェイホー)の南にある省都で、市域全体で700万人を越える大都市です。
古くは「長安」と呼ばれ、紀元前10世紀の西周を最初に秦、前漢、後漢、隋、唐など13の王朝が都とした地です。
市内から近郊にかけて多くの歴史遺構が残っています。
位置的には、中国主要部のほぼ中心にあたり、西域への入り口となっています。
近年まで、この西安がシルクロードの起点とされてきましたが、論争の結果、現在はさらに東の洛陽が起点であると中国政府が2007年に正式発表しています。
黄河は、上流から中流は北東に向かって寧夏回族自治区内を流れ、内蒙古自治区で大きく東から南へ向きを変えて陝西省を南下します。
この付近は黄土高原で非常に乾燥し、春には季節風で黄砂が舞い上がり、日本にも運ばれます。
このあたりに、寧夏回族自治区の区都、銀川があります。
市の東15kmを黄河が南から北へ流れ、北方はオルドスと呼ばれる黄土地帯です。
住民の3分の1はペルシャやアラビアからの移民を祖先に持つ回族で、イスラム教信者の多い地域です。
11世紀にタングート族が西夏王国を建国した時の都でもあります。